果たして本当にPDCAは時代遅れなのか
おはようございます!
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プロジェクトマネジメントコーチの福井俊治(しゅんじ)です。
PDCAサイクルは時代遅れ?
最近の論調として、PDCAは今や時代遅れではないかという話がたまに持ち上がります。
このスピードが求められる時代にPDCAサイクルを回していては遅すぎる、というのがその主張の根幹にあるようです。
特に、VUCAと呼ばれる今の時代において、そのスピード感で変化に付いて行けるのか?という話も出ます。
ちなみに、VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。
さて、時代の変化のスピードに付いて行けるのかという問題ですが、果たしてPDCAは本当にそんなにスピード感がないものなのでしょうか?
結局は捉え方の違い
実は、自分はあまりそのようには捉えていません。
結局はPDCAサイクルの使い方であって、それが適切であれば今の時代においても、確実に有効な手段であると認識しています。
多くの場合、スピード感に関する議論の中で、時代が見通せない時に計画など立てるのは無意味であると主張していることが多いと感じます。
では、ノープランで行動することは果たしてできるのでしょうか?
そこに価値があるのでしょうか?
例えば、ソフトウェア開発の手法にウォーターフォールとアジャイルという考え方があります。
ウォーターフォールは従来型の考え方で、何年も掛かるような大規模開発に用いられます。
要件定義から機能設計、ソフトウェア開発、検証といった一連の流れを、それこそ滝が流れるように上流から下流に順番に進めて行くという開発手法です。
一方で、アジャイルという考え方が近年では主流になりつつあります。
アジャイル開発ではスプリントと呼ばれる1週間程度の開発単位を設けて、小さな機能単位で開発を実行していく手法です。
このスプリントごとに成果を積み重ねて、最終的なソフトウェアに仕立てて行きます。
小さな塊で開発を進めることで、柔軟な対応をスピード感を持って進められるという特徴があります。
先のPDCAが今や使えないと言っている議論は、このウォーターフォールが使えず、アジャイルにすべきと言っているように感じます。
確かに一つのタスクの切れ目で考えると、ウォーターフォールとアジャイルは大きく異なります。
しかし、アジャイルのスプリントは無計画に行われてる訳ではありません。
例えば、ウォーターフォールでは一年の計画を立てていたものを、スプリントでは一週間の計画を立てて過ごしているだけに過ぎません。
要はPDCAサイクルが1年で回されていたものが、1週間で回していくという風に変わっただけと捉えることもできます。
一回しのスピードを工夫する
結局はどの単位でPDCAを回していくかの議論をしているだけであり、PDCAが活用できないというのは論理のすり替えのように感じるのです。
いつの時代も無計画で行動した結果は求めた成果に繋がりにくいと思います。
いつも言っていることですが、プロフェッショナルであれば狙って結果を出すことが非常に重要です。
そんな考えに立てば、今の時代はいかにスピードを持ってPDCAを回せるかを工夫すべきであり、PDCAが使えないという考え方には至らないのではないかと思います。
ぜひ、状況に合わせたスピードによるPDCAサイクルを用いて、実績に繋げて頂ければと思います。
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