コーチはクライアントに強制している

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時速350Kmの未来を達成するコーチ、福井俊治(しゅんじ)です。

コーチはクライアントに考えを強いている

コーチングセッションはクライアントが主役であり、全てをクライアントのために使わないといけないという話があります。

全くその通りだと思います。

コーチングはクライアントが考え、自ら気づき、行動に繋げていく場なので、クライアント自身が深く関わる覚悟で臨む必要があるのです。

とは言え、実はセッションでコーチはクライアントに強制していることがあります。

それは質問を繰り出していることです。

当然、目的はクライアントに考えて頂くためなんですが、質問することイコールクライアントにその質問内容についての思考を強制すること、なんですよね。

従って、コーチは発する質問の質に気をつけないといけません。

本当にその質問はクライアントを導くために発しているのか。

そう考えると、コーチは自分本位、興味本位の質問は、クライアントにしてはいけないのです。

F1ではエンジニアが強制する場合もある

F1での事例も考えてみましょう。

例えば、同じチームに所属する二人のドライバーがいて、一人はあるコーナーの脱出速度が速く、もう一人は同じコーナーで0.3s遅れているとします。

そんな時、エンジニアは、ブレーキ状態や、アクセル開度、速度などの二人のデータを重ねて表示して、遅れているドライバーに示す場合があります。

すなわち、このデータをよく見て、違いに気づいて、自分の走り向上につなげろというわけです。

ある意味、その点を熟考するように強制している訳ですね。

このように気づきを与えるために思考を強制するシーンはよくあると思います。

コーチは責任を持って強制する

先の例と同じように、コーチングでも深く考えて欲しい時には、課題を示して強制的に検討モードに入ってもらう時もあるのです。

それは、コーチが深掘りするポイントだと判断し、セッションの時間を割くことが、クライアントにとって身になると判断したからですね。

ここをどんなポイントにするかはコーチの腕の見せ所と言った感じでしょうか。

まぁ、時にはそこを掘って欲しかった訳じゃなかったんだよね、というフィードバックを頂く時もありますが…

それはさておき、コーチは強制力を持ってセッションに臨んでいるということを理解して、セッションを有意義な時間にする責任があると感じています。

ということで、まだまだ精進が必要です。

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