なぜあなたの目標は失敗するのか?―プロジェクトマネジメント思考で解き明かす5つの原因―
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
「今年こそは、必ずやり遂げる」
そう固く誓ったはずの目標が、いつしか日常の喧騒の中に消えていく。
情熱も、時間も、努力も注ぎ込んだはずなのに、なぜかゴールにはたどり着けない。
もし、あなたがそんな悔しい思いを繰り返しているのなら。
それは、あなたの意志が弱いからでも、能力が足りないからでもありません。
その原因は、多くの場合、目標達成への「アプローチ」そのものに隠されています。
私はこれまで20年以上、巨大なプロジェクトを成功に導く専門家、プロジェクトマネージャーとして生きてきました。その世界では、プロジェクトの失敗には、必ず明確な「原因」が存在します。
そして、これは、あなたの個人的な目標達成においても、全く同じなのです。
今日は、あなたの目標が失敗に終わる「5つの原因」を、プロジェクトマネジメントの思考法で解き明かしていきます。
原因1:要求仕様が、曖昧すぎる
プロジェクトの失敗で最も多いのが、この「要求仕様の曖昧さ」です。
これは、「そもそも、何が完成すれば成功なのか」が、誰にも分からない状態を指します。
あなたの目標に、これを置き換えてみてください。
「今年は、健康になる」
「いつか、独立して成功する」
この言葉は、夢としては美しくても、プロジェクトの目標としては、致命的に曖昧です。これでは、何を、いつまでに、どうすればいいのか、具体的な行動計画が立てられるはずもありません。
原因2:WBS(作業分解構成図)が存在しない
WBSとは、巨大な目標を、実行可能な、小さなタスクの集合体へと「分解」していく作業です。
例えば「フルマラソン完走」という巨大な目標も、「今週は5km走る」「来週は7km走る」「レース3ヶ月前にはハーフを走る」といった、具体的なタスクに分解して初めて、現実的な計画となります。
この分解作業なしに、いきなり大きな目標に挑むのは、装備も地図も持たずに、エベレストの麓に立つようなものです。その途方もなさに圧倒され、最初の一歩すら踏み出せなくなってしまいます。
原因3:リスク管理を、軽視している
優秀なプロジェクトマネージャーは、常に最悪の事態を想定します。「もし、主要メンバーが病気になったら」「もし、予算が超過したら」。あらゆる「リスク」を事前に洗い出し、その対策を準備しておくのです。
あなたの目標達成も同じです。
「もし、仕事が忙しくなって、時間が取れなくなったら」
「もし、モチベーションが下がって、やる気が起きなくなったら」
こうしたリスクを無視し、「気合」と「根性」だけで乗り切ろうとすると、予期せぬトラブルが起きた時に、あっけなく計画は頓挫します。
原因4:進捗管理が、甘すぎる
プロジェクトは、生き物です。計画通りに進むことなど、まずあり得ません。
だからこそ、「今、計画に対して、進んでいるのか、遅れているのか」を、毎日、毎週、客観的に確認する「進捗管理」が、生命線となります。
この地道な確認作業を怠ると、小さな遅れは、やがて取り返しのつかない巨大な遅延へと膨れ上がります。
「今週サボった分は、来週頑張ればいい」という甘い考えが、プロジェクトを失敗へと導く、最も危険な兆候なのです。
原因5:ステークホルダーを、無視している
ステークホルダーとは、プロジェクトの「利害関係者」のことです。
あなたの目標達成におけるステークホルダーとは、誰でしょうか。
それは、あなたを応援してくれる家族や友人かもしれません。あるいは、あなたの時間を奪う、会社の上司や同僚かもしれません。
そして、何よりも手強いステークホルダーが、「どうせ無理だ」と囁く、あなた自身の弱い心です。
これらの利害関係者の協力を得られず、期待をコントロールできなければ、あなたのプロジェクトは、思わぬ横槍によって、いとも簡単に座礁してしまうのです。
いかがでしたでしょうか。
あなたの目標が失敗に終わった原因は、この5つのうちの、どれかに当てはまるのではないでしょうか。
しかし、どうか、落ち込まないでください。
これは、あなたの人間性の問題ではなく、単なる「プロセスの問題」です。
そして、プロセスは、正しい知識と技術によって、いくらでも改善することができます。
あなたが今、挑戦している目標は、あなたの人生という壮大なプロジェクトです。
その最高のプロジェクトマネージャーは、他の誰でもない、あなた自身です。
さあ、最強の思考法という武器を手に、そのプロジェクトを、今度こそ、必ず成功へと導きましょう。
今日も一緒にやり抜きましょう!
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