なぜ、あなたの努力は「最初の10回」では報われないのか? ~月まで届く、複利の法則~
おはようございます!
一緒にやり抜く限界突破パートナー、福井俊治(しゅんじ)です。
壮大な目標に向かって、毎日、地道な努力を続けている。
それなのに、目に見える成果はほとんど現れない。まるで、広大な砂漠をたった一人で歩いているかのような、あの果てしない感覚。
「本当に、この道はゴールに続いているのだろうか…」
今日は、そんな焦りと不安の中で、それでも歯を食いしばって前に進もうとしている、誠実なあなたのためだけに、このブログを書きます。
結論から言いましょう。
あなたのその一歩は、決して無駄ではありません。なぜなら、偉大な成果というものは、ある一点を超えるまで、決してその姿を現さないものだからです。
ここで、一つの有名な思考実験をお伝えさせてください。
あなたの手元に、一枚の、ごく普通の紙があるとします。厚さは、わずか0.1mmです。
今から、この紙を、ただ二つに折っていくだけの、単純な作業を繰り返します。
一度折ると、厚さは0.2mm。
二度折ると、0.4mm。
三度折ると、0.8mm。
さて、このあまりにも地味な作業を42回繰り返すと、紙の厚さは一体どうなると思いますか。
正解は、約44万kmです。
一瞬、思考が止まりませんでしたか。
地球から月までの距離が、約38万Kmです。
つまり、あの遥か彼方の月を、軽々と追い越してしまうほどの厚さになるのです。
信じられないような話ですよね。
しかし、これは紛れもない数学的な事実です。
私たちが今日、心に刻むべき最も重要な真実は、この驚異的な結果を生み出したのが「たった0.1mmの紙を折る」という、誰にでもできる、ささやかな行為の繰り返しだということです。
そして、もう一つ、さらに重要な事実があります。
この紙を10回折った時点での厚さは、一体どれくらいだと思いますか。
答えは、たったの10.2cmです。ほんのわずかな厚さです。
もし、あなたが今「全く成果が出ない」と嘆いているのなら。
それは、あなたの努力が、まだこの「10回目」の段階にあるからなのかもしれません。
この思考実験は、私たちに、努力と成果の間に存在する、残酷で、しかし希望に満ちた法則を教えてくれます。
それは、成果というものは、直線的には現れないということです。
私たちの成長は、ある地点までは、信じられないほど緩やかなカーブを描きます。それは、地面の下で、来るべき飛躍の瞬間に備え、膨大な根を張り巡らせている、竹のようなものです。何年もの間、地上にはほとんど変化が見られない。しかし、その見えない場所では、着実に、力強く、成長のための土台が築かれているのです。
そして、ある日、ある瞬間。
これまでの地道な努力が積み重なり、臨界点を超えた時。
成果は、爆発的な、指数関数的な飛躍となって、一気にその姿を現します。
紙を25回折った時、その高さはようやく富士山の頂に到達します。
しかし、そこから、たった17回。同じ回数の努力も要さず、その高さは富士山から一気に月をも超えるのです。
もし、あなたが今、停滞感に苦しんでいるのなら、思い出してください。
それは、あなたがまだ、富士山の麓を、あるいは中腹を、一歩一歩、着実に登っている段階なのかもしれません。頂はまだ見えないかもしれない。しかし、あなたの一歩は、確実に、あなたを頂上へと近づけています。
求められるのは、成果が見えない時期に諦めずに、もがき続けることではありません。
他人や過去の自分と比較して、焦ることでもありません。
大切なのは、ただ目の前の一枚の紙を丁寧に正確に折ること。
今日という一日に、自分ができる、ささやかな一歩を、淡々と刻み続ける。
その行為そのものに、価値があると信じること。
そう信じて、今日も、昨日と同じように、地道な一歩を踏み出しましょう。
その一歩の先に、あなたが想像もしなかったような、壮大な景色が広がっていることを、私は知っています。
今日も一緒に、やり抜きましょう!
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